Appreciate Happiness ブータン・ブログ

    ブータン政府で首相フェローとして働いた日本人のブログ。Bhutan Blog by a Japanese worked as Bhutan Prime Minister's Fellow.

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)

    ブータン遺産ウォンディ・フォダン(ワンデュ・ポダン)・ゾンが全焼 Wangduephodrang Dzong destroyed by fire

    (お知らせ:続報を新たなブログ記事で書いたので、そちらもご覧下さい:http://thanks2happiness.blog.fc2.com/blog-entry-54.html)
    6月24日、ブータンを悲劇が襲いました。
    1638年に建立され、ブータンで3番目に古いゾンであるウォンディ・フォダン・ゾン(地球の歩き方の表記ではワンデュ・ポダン・ゾン)が火災にあい、ほぼ全焼したのです。(1番古いのはシムトカ・ゾン、2番目はプナカ・ゾン)
    ゾンとはかつての要塞で、日本でいう城郭です。現在は各県の県庁として行政を担うとともに、寺院の機能も共存する建物です。
    A national tragedy hit Bhutan yesterday, June 24th.
    Built in 1638, the dzong is the third oldest dzong in the country after the Semtokha and Punakha dzongs.
    Dzong is a fortress, now used by regional administration and monk body.
    484193_352165054855153_1482508920_n.jpg

    374年の歴史を持つ遺産が、わずか5時間で灰となってしまいました。
    最も神聖な仏具・遺物が納められた箱がかろうじて持ち出された以外は、大事な経典や国勢調査の書類など全てが失われてしまったそうです。
    火災は、電気系統のショート・漏電による出火が原因と見られています。
    The fire burnt away 374 years of history in five hours.
    Except for the safe boxes containing the sacred relics (ngangtens) that were dropped from the roof into the nearby cacti undergrowth, nothing could be saved.
    The fire is suspected to have started from a short circuit, but it is yet to be confirmed.
    (More details: http://www.kuenselonline.com/2011/?p=32934)
    WangdueDzongFire.gif
    (写真 Photo:BBS http://www.bbs.bt/news/?p=14477)

    3月末にウォンディ・フォダン・ゾンを訪問して撮った写真が、皮肉にも最後の威光を収めるものとなってしまいました。
    I visited the dzong late March this year. I didn't imagine then that the photos I took would become the last pictures capturing its historical authority.
    P1100521.jpg

    伝統的な板葺き屋根のゾンはここしか残っていなかったそうです。
    I heard that the dzongs with traditional wooden roof were only here.
    P1100525.jpg

    ちょうど修復作業が行われていて、6月の時点で約40%の修復が完了していましたが、その作業も失われたことになります。
    The renovation was going on when I visited. As of June, 40% of renovation was completed.
    P1100527.jpg

    第5代国王、そして父君の第4代国王も現場にかけつけたそうですが、そのときには火の勢いが強く、近づける状態ではありませんでした。
    His Majesty the 5th King and the fourth Druk Gyalpo rushed to the scene following news of the fire, but it seemed the fire was already too strong for them to get closer to the dzong.
    P1100529.jpg

    川沿いの丘に威風堂々とそびえていた美しいゾンを襲った悲劇。
    政府はこの悲劇の翌日を国全体で喪に服す日として、政府機関をはじめ全てを閉める休日としました。死者が出なかったことが不幸中の幸いです。
    The dzong was beautiful and glorious on the hill above the river.
    The government declared the next day as "Day of Mourning," closing all the offices across the country.
    tbt_2060.jpg
    (写真 Picture: http://eng.yuko-travel.ru/gallery/49/49047/)
    このゾンの名前には由来があります。ブータンを統一したことで今も崇められるシャブドゥンが、この地の川に着いたときに、少年が砂の城を作っているのを目にしました。少年の名前を尋ねたところ、「ウォンディ」との答え。そこで、この地に建てるゾンを「ウォンディの宮殿」を意味する「ウォンディ・フォダン」と名付けたそうです。
    The popular story has it that the Shabdrung arrived at the river and happened to see a boy building a sand castle. He asked for the boy's name, which was Wangdue, and thereupon decided to name the Dzong Wangdue Phodrang or 'Wangdue's Palace.'

    ツイッター上でもブータン人が皆悲嘆にくれていたのですが、そんな中、20歳の女の子がつぶやいた言葉が心に残りました。
    「ウォンディ・フォダン・ゾンほど威厳があり、壮大で、不朽のものが灰になってしまうのを目にして、私達は諸行無常こそが唯一の真実であることを思い知らされる」
    若いブータン人にも仏教の根本的な教えが根付いていることを窺わせる言葉です。
    One tweet from a young Bhutanese ( @ThujeePLhamo ) struck my mind:
    "As something as Majestic, Mighty & Timeless as the Wangdue Phodrang Dzong turns to ash, we are reminded that impermanence is the only truth."
    wangdue1.jpg
    (写真 Picture: http://www.trekearth.com/gallery/Asia/Bhutan/Central/Wangdi_Phodrang/Wangdue_Phodrang/photo520683.htm)

    追記:火災から一夜明けたゾンの写真を、ゾンの近くで勤務する青年海外協力隊の友人が送ってくれました。上の写真と見比べると、本当に心が痛みます。
    The photo below is the dzong today, 1 day after the fire. It is so painful to compare with the photo above.
    532406_2909805043422_892574826_n.jpg

    追記:カナダ人の友人が今日現場に向かったらしく、現地の写真をシェアしてくれたのですが、疲れ果てて途方に暮れる人々の姿が切なすぎます。
    Another photo from the dzong, shared by my Canadian friend who went there today.
    I can't imagine how devastated the firemen are...
    553324_10151028458646311_1726264907_n.jpg

    追記:特定非営利活動法人の国連友好協会がワンデュ・ポダン・ゾン火災へのお見舞金の受付を日本の口座で始めました。
    ブータン王国名誉総領事の徳田ひとみさんが代表を務めています。活動報告を見るとブータン国連大使とも会談をされていますね。
    Japan-UN Friendship Associations opened an account in Japan to accept donations to rebuild the dzong.
    http://japan-un-friendship-associations.org/fund-raising/index.html

    追記:ブータン人の若者が再建を目指して立ち上がり、フェイスブックページを立ち上げました。既に2万1千人(6/27時点)のブータン人が参加しています。英語のできる方でフェイスブックをされている方は、このグループに参加されてはいかがでしょうか。
    In Facebook, "Citizens' Initiative to Rebuild Wangduephodrang Dzong" group has been launched by young Bhutanese. Already 21,000 Bhutanese have joined the group (as of June 27).
    I will let you know in this blog once the details for donation are decided.
    https://www.facebook.com/groups/486111118071401/

    ブータン側の寄付の受け入れ口座が以前紹介した口座から下記に変更になったそうです。以前の口座に振り込まれたものはこちらに転送されるとのこと。
    Below is the Bhutanese bank account which is gathering donation:
    A/C No. 0000066467015,
    Account Name: OFFERINGS TO DRUK KHAMSUM WANGDI CHOKI PHODRANG DZONG( HIS MAJESTY'S KIDU FOUNDATION)
    Branch: BNB, Thimphu.
    All your contributions will be acknowledged with your names in the media by the Gyalpoi Zimpoen Office.

    追記:続報を新たなブログ記事で書いたので、そちらもご覧下さい:
    I wrote another blog entry on the following story of this incident:
    http://thanks2happiness.blog.fc2.com/blog-entry-54.html

    Facebook「ブータン首相フェロー日記」(mainly in Japanese)https://www.facebook.com/taktaktictac
    ツイッター Twitter(in both Japanese & English): https://twitter.com/#!/taktaktictac
    関連記事
    スポンサーサイト
    2012/06/25(月) 16:06:03 ブータン一般 (Bhutan in general) Trackback::2 Comment::6
    <<ブータン王妃・国王へお礼のメッセージ Essay to appreciate Their Majesties' visit to Japan | ホーム | サムツェ県出張(1) Field trip to Samtse (1)>>

    Comment:

    心よりお見舞い申し上げます。
    1. 2012/06/29(金) 06:04:03 |
    2. URL |
    3. しがお #HCI4rwHI
    4. [ 編集]

    寄付します。再建の礎になれと願っています。
    大学院生(24)
    1. 2012/07/03(火) 20:31:58 |
    2. URL |
    3. PEPSI #8yzn6M6.
    4. [ 編集]

    Re: タイトルなし

    しがおさま、お見舞いありがとうございます。
    1. 2012/07/04(水) 09:51:43 |
    2. URL |
    3. 高橋孝郎 Takao Takahashi #-
    4. [ 編集]

    Re: タイトルなし

    PEPSI様、
    ご寄附ありがとうございます。ブータン人も日本からの支援に感謝しております。
    1. 2012/07/04(水) 09:53:13 |
    2. URL |
    3. 高橋孝郎 Takao Takahashi #-
    4. [ 編集]

    http://www.nicovideo.jp/watch/sm18248251
    1. 2012/07/06(金) 13:47:25 |
    2. URL |
    3. #-
    4. [ 編集]

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    1. 2015/07/29(水) 12:56:35 |
    2. |
    3. #
    4. [ 編集]

    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック:

    トラックバック URL
    http://thanks2happiness.blog.fc2.com/tb.php/51-17d527cc

    まとめtyaiました【ブータン遺産ウォンディ・フォダン(ワンデュ・ポダン)・ゾンの火災 Wangduephodrang Dzong destroyed by fire】

    昨日6月24日、ブータンを悲劇が襲いました。1638年に建立され、ブータンで3番目に古いゾンであるウォンディ・フォダン・ゾン(地球の歩き方の表記ではワンデュ・ポダン・ゾン)が火災
    1. 2012/06/26(火) 07:37:24 |
    2. まとめwoネタ速neo

    【恩返し】ブータン王国へ緊急支援

    6月24日(日)16時頃(現地時間)、西部ブータンのワンデュ・ポダン・ゾンで火災が発生。ゾンは全焼した。 川に面してそびえ立つワンデュ・ポダン・ゾンは374年前の1638年に建国の父、 シャ
    1. 2012/07/03(火) 08:16:51 |
    2. 小さな国益派
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。