Appreciate Happiness ブータン・ブログ

    ブータン政府で首相フェローとして働いた日本人のブログ。Bhutan Blog by a Japanese worked as Bhutan Prime Minister's Fellow.

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    Child Finance Day in Bhutan チャイルド・ファイナンス・デー(子どもとお金の日)

    March 16th was Child Finance Day celebrated for the first time worldwide.
    Child Finance Day is introduced by Child and Youth Finance International (CYFI).
    http://childfinanceinternational.org/
    The purpose of the day is to promote understanding about money among children and youth in a fun way.
    3月16日金曜日は、世界で第一回目の「チャイルド・ファイナンス・デー」と呼ばれる日でした。
    これは上記のリンクの国際NGOが組織したもので、子ども達のお金に関する知識を楽しいイベントを通じて広めよう、という試みです。

    To join this meaningful global event, Bhutan's RMA (Royal Monetary Authority, Central Bank) decided to introduce our newly created comic book under Financial Literacy Program.
    ちょうどブータンの中央銀行RMAも金融リテラシー向上プログラムを実施しているので、この世界的イベントに参加することにしました。

    We held a presentation in front of 30 students of Class 6 at Early Learning Center (ELC, one of the private primary schools in Thimphu).
    具体的には、今作成中のお金に関するマンガをELCという私立の小学校の6年生の前で披露してきました。

    Before the event, I visited the classrooms to see how children are studying. This is a notebook from English class.
    イベントの前に、普段の授業風景を訪問。これは英語のクラスでのある生徒の作文です。
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    He seems to be excited to have a visitor from Japan. Cute!
    日本人が来たことに彼は興奮してたみたい。可愛いですね。
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    The young teacher had a wonderful dedication toward education.
    若い先生が情熱を持って指導していました。
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    The great thing about this school is to let students think about what is GNH (Gross National Happiness). Students are encouraged to think about happiness in their own terms.
    この学校が素晴らしいのは、GNH(国民総幸福)について、先生が押し付けるのではなく生徒が自ら考える機会を提供していること。例えば下の写真では、「どんなときに幸せを感じるか」というのを生徒それぞれに考えさせています。
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    We introduced the comic book about money through a role play (skit).
    イベントでは紙芝居のような形でスクリーンにマンガを映し、配役をして寸劇のようにプレゼンしました。
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    Here is a few pages from the comicbook.
    マンガの一部を紹介します。主人公はある村に住むドルジ。母は働き者、父は飲んだくれ、姉は首都ティンプーで公務員として働いています。
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    Dorji one day dreams about a tree on which money grows.
    怠け者のドルジは、ある日お金のなる木を夢に見ます。
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    And Dorji meets an old wise man.
    歩いても歩いてもお金のなる木は見つからず。そんなとき、賢者の老人に遭遇します。
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    The old man gives Dorji seeds for a money tree. Dorji puts efforts to grow it. The grown tree does not have money on it, but flowers and fruits from the tree provide Dorji a lot of money.
    However, Dorji saves the earned money in a box at home, which catches fire. Dorji loses everything....
    The old wise man comes to Dorji and tells the importance to save at a bank...
    老人はドルジに「金のなる木」の種を授けます。
    ドルジは一生懸命水をやり、やがて木が育ちますが、もちろんお金などなりません。
    しかし美しい花や美味しい実が評判を呼び、ドルジは大金を手にすることになります。
    その大金を家でタンス預金していたのですが、火事によって全てを失ってしまいます。
    落ち込むドルジのもとに賢者が再び現れ、銀行で預金することの大切さを教えます。

    ブータンではタンス預金を山火事などで失う人が少なくないので、こういう話が大事なのです。(もちろん田舎だと近くに銀行がない、という問題は別途解決する必要があります)

    The students enjoyed the comic.
    子ども達はマンガを熱心に聞き入っていました。
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    After the comic reading, we conducted a quiz competition to test understanding of the students.
    マンガ紙芝居の後は、クイズ大会で子ども達の理解度を探ります。
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    So many hands raised!
    手が一斉にあがって、積極的でいい!
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    The boy is thinking about the answer while raising his hand. lol
    右の男の子は手挙げながら答え考えてるのがバレバレですね(笑)
    IMG_0916.jpg

    A winner got a prize of stationary.
    いい答えを出した生徒には、文房具の賞品を配りました。
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    Ms. Kueron was an excellent teacher to facilitate the discussion and give children an opportunity to think more deeply.
    このクエロン先生は本当に素晴らしい方で、議論をうまくリードして、子ども達が深く考えることを促していました。誰が答えたか、誰が答えていないかをちゃんと見ていて、恥ずかしがって手を上げない生徒に積極的に振って答えを聞き出していたのは流石。
    ブータンにもしこういう先生が多いのであれば、ブータンの将来は安泰だと感じましたね。
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    After the quiz, I threw questions such as "Do you save?""Do you get allowances from your parents?"
    Surprisingly many students save at a piggy bank at home. A few students even had their own bank account opened by their parents.
    The answers would be very different if we conducted the same event at a school in rural areas.
    クイズの後は「みんな貯金してますか?」「お小遣いはもらってますか?」と疑問をぶつけてみました。
    ティンプーで親が比較的裕福だからか、お小遣いをもらって貯金箱で貯金している子供達は結構いました。数名は親が子供の名義で口座を開いているとも言ってました。
    これが地方の小学校であれば、だいぶ答えが変わってくるでしょうね。
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    I also asked children's dream. They answered with excitement: Be a pilot, scientist, engineer, doctor, vet etc...
    I told them that financial plan and saving are important since they need to go to universities or get training to achieve their life dreams.
    子供達の夢も聞いてみました。
    「パイロットになりたい」「科学者」「エンジニア」「お医者さん」「獣医さん」などなど色んな夢を語ってくれました。
    夢を実現するためには、大学など良い教育を受ける必要があるから、ちゃんと計画的に貯金しようね、という話をしました。

    My colleague from RMA also enjoyed the event.
    中央銀行RMAの同僚も楽しんでました。
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    I was happy to see my colleagues motivated by children's curiosity and started explaining various financial products in a simple way so that even children could understand.
    お金に関して子供達が好奇心を示しているのに喚起されて、同僚たちが子供達に分かりやすいように保険などの金融商品を説明する姿を見れたのも嬉しかったです。
    彼らの仕事へのモチベーションもこれまで以上に上がったかな?
    子どもに限らず、金融について国民に分かりやすく説明する役割が中央銀行にはあります。
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    The reason RMA is conducting such Financial Literacy Program is because Bhutanese tend not to save. Their tendency to borrow and consume is similar to Americans...
    Bhutanese people seem to focus on present. But regarding money, this tendency turns out to be lack of Financial Planning for future.
    Because too huge borrowings and consumption will not be sustainable as an economy, RMA is trying to inculcate saving culture.
    これまで何度か書いていますが、中央銀行がこのような金融リテラシー向上プログラムを実行している背景には、ブータン人が貯蓄をしないことにあります。
    日本人は貯蓄率が世界的にも高いことで知られていますが、ブータン人は真逆です。消費性向で言えばアメリカ人に近いものがあります。
    ブータン人って「今を生きる」感じなので、特にお金に関してあまり後先考えないことがあります。車が急激に増えているのは、ローンで買っているからです。
    経済としては持続性が危ういので、中央銀行としては貯蓄の文化を広めたいと思っているのです。

    I wanted media to feature this event because the message is important to Bhutanese general public. With a short notice (just 1 day!), fortunately Kuensel newspaper and BBS (Bhutan Broadcasting Service) came to the event.
    このイベントはメディアに取り上げてほしい!と思い立って前日に最大手の新聞クエンセル紙と国営放送のBBS(日本で言うNHK)に連絡したところ、両方とも来てくれました。前日の連絡で来てくれるなんて、ブータンじゃないとあり得ないですね(笑)

    Kuensel, the most read newspaper in Bhutan, covered the event.
    クエンセルの取材に対応する同僚。
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    Here is the article covered in Kuensel "Instilling saving culture in young":
    英語ですが、このリンクでクエンセル紙が書いてくれた記事が読めます。タイトルは「若者に貯金の大切さを学んでもらう」
    http://www.kuenselonline.com/2011/?p=28793

    BBS also covered the event as one of the top news. My colleague's interview was featured during Dzongkha news and my interview was featured at English news.
    BBSではこの日の夜にほぼトップニュースでこのイベントを取り上げてくれました。前回のブログで少し触れましたが、現在ブータンはインドルピーの金融問題に揺れているので、国民の金融リテラシーを上げるという話題は時事性が高かったのだと思います。
    BBSでは国語のゾンカ語のニュースと英語のニュースの時間があるのですが、前者では同僚のインタビューが、後者では僕のインタビューを取り上げてくれました。
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    Thanks to BBS news, the comic book is gathering interests among teachers and parents across Bhutan.
    BBSがニュースで取り上げてくれたおかげで、他の学校の先生や親御さんたちからも問い合わせが来て、関心が高まったようです。

    The comic still needs a few modifications. When the printed version is ready, RMA is planning to send a few copies to every school in Bhutan.
    マンガはまだ細かい手直しが必要なのですが、完成した際にはブータン全国の学校に数部ずつ配布する予定にしています。

    One-day event would not be sufficient to inculcate saving culture and raise financial literacy. I'm hoping to collaborate with Ministry of Education to include financial concepts in subjects such as social studies and math.
    1度のイベントだけで子ども達の金融リテラシーを向上させ、貯金について行動してもらうのは無理な話です。
    今後は教育省と話をして、社会や算数の授業の中にお金の話を組み込みたいと思っています。

    To know more about worldwide Child Finance Day, visit this new website:
    http://www.wofcha.org/

    感想は是非Facebookでも!
    https://www.facebook.com/taktaktictac
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    2012/03/24(土) 16:16:26 首相フェローの仕事 (PM's Fellow) Trackback::0 Comment::0
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