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ブータンおすすめ本(1):西水美恵子「国をつくるという仕事」今枝由郎「ブータンに魅せられて」など Book recommendation for Japanese readers (1)
(Sorry, this article is only in Japanese since I write about books on Bhutan written in Japanese.)
(西水さんの本の印税が東日本大震災の救援に寄付されていることについて追記しました。)
来月、僕の地元である関西から民間企業の方々がブータンに研修訪問されるので、事前にブータンのことを勉強するのにお勧めの本を聞かれました。
せっかくなので、ブログで回答する形でいくつかの本をご紹介したいと思います。
ちなみに「地球の歩き方」は、旅行ガイド以外にも文化面などの紹介も充実していてお勧めです。2012年3月10日に新版が出るみたいです!
さて、今回は3冊オススメの本をご紹介します。年末年始を利用してブータン関連の本を読みたいと思っていた方も参考になさってください。
1.平山修一「現代ブータンを知るための60章」
まず、今回の訪問団が民間セクターの方々ということで、ブータンの経済、政治など多様な側面について広く知るのに最適なのがこの本です。
章立てと主な内容を紹介すると、
I 概要:ブータンの言語、民族、王政、GNHなど
II 社会と生活:医療、教育、マスコミ、女性をとりまく環境、ファッション事情など
III 経済:援助と国家財政、物価の変動、食糧自給率など
IV 政治:環境政策、文化保護政策、政治体制など
V 国際関係:消失した近隣王国、インドとの関係など
VI 歴史と文化:民家のいま、マナーや礼儀作法、法要や葬送など
VII 生活に根付く宗教:祭り、名前、結婚など
VII 環境と資源:自然災害、森林保全など
「ブータンの○○ってどうなってるんだろう?」とふとした疑問が湧いたときに、辞書代わりに使える、かゆいところに手が届く本になっています。
2005年の本なので、参照されているデータは古く現状を反映していない部分もありますが、ブータンの国事情を広く、かつそれなりに踏み込んだ内容で抑えるという役割はまだ十分に果たすと思います。
著者の平山修一さんは90年代前半に青年海外協力隊としてブータンで2年間働いたのち、2002年からも2年間シニア隊員として再赴任し、近代のブータンの発展をじかに体験されています。
最近はGNH研究所を設立し、代表も務められています。
http://www.gnh-study.com/
アマゾンのページはこちら:
2.今枝由郎「ブータンに魅せられて」
まだ日本との国交もなかった1981年から10年間、ブータン国立図書館顧問としてブータンに赴任した著者が、その苦労や思い出話を回顧録としてまとめています。
80年代は、先代の第4代国王の下で、ブータンが今に繋がる国のかたちを少しずつ整備しはじめた時期。70年代はじめに国王が提唱したGNHが当時どういった形で反映されていたのかを、一人の日本人の体験から探ることができます。
また、著者の今枝由郎さんはチベット仏教の研究者なので、ブータン仏教と日本仏教を比較した視点も面白い。ひとえに仏教と言っても、ブータンと日本ではお寺や仏僧のあり方に大きな違いがあることが分かります。
ちなみに今枝さんが本の中でその設立・建設をリードしたことが書かれている国立図書館は、僕の家のすぐ近くにあります。ブータンに来る前に本を読んでいたので、すぐ近くに発見したときは興奮しました。
今枝さんは、1月10日に京大で行われるブータン仏教の国際シンポジウムにご参加されます。GNHの指標づくりをリードしている王立ブータン研究所のカルマ・ウラ所長もご参加されます。
定員は既に埋まっていると聞きましたが、立ち見であれば受け付けているそうです。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/event/2011/12/new33bbrp.html
3.西水美恵子「国をつくるという仕事」
この本はブータンだけを扱ったものではないのですが、僕がブータンで働くことに強い興味を持つきっかけを与えてくれた本です。
著者の西水さんは、発展途上国の貧困削減を目指して援助を行う世界銀行の、日本人初の副総裁として尽力されました。
南アジアを担当した経験から、ブータンの国王をはじめ、インド、パキスタンなどのリーダーたちと本気で向き合った生々しいエピソードが、厳しくも愛を持った目で描かれています。
ブータンを取り上げている章を紹介させていただきます。
「人づくりの奇跡」
国づくりは人づくり、との信念から、途上国で学校視察をする際に西水さんが必ずしていた質問があります。
『リンゴ一個たすバナナ一本は、いくつですか』
自分で考えようとする姿勢と、勇気と、思考力は教育によって果たして培われているのか、それを試すこの質問。ブータンの子ども達は、西水さんの考える「正解」を元気いっぱいに答え、西水さんを驚かせます。
「正解」が何なのかは、本を読まれる方の楽しみのために書かないでおきます。
「雷龍の国に学ぶ」
西水さんにとって、ブータンは「世界で一番学ぶことが大きかった国」。
先代の第4代国王は、GNHの提唱、民主主義の導入などその強いリーダーシップが日本でも紹介されていますが、政治改革に着手したのは実は彼の父親、第3代国王だったというのはあまり知られていない事実です。
世襲君主制の危険性を予知し、在位するなり「君主制と民主制を組み合わせた政府を作りたい」という断固たる意志を示した第3代国王。
彼の言葉を引用すると、「我が国が強大な二つの隣国に挟まれている以上、将来、主権が脅かされるということもあり得る。したがって、平和と平穏を将来にわたり維持するために、安定した政府の形成を考えるときである」
44歳と言う若さで志半ばに急逝した第3代国王の信念を受け継ぎ、第4代国王は民主化のための基盤づくりに尽力します。最も重要だったのは、カリスマ的な国王に頼ってしまいがちな国民の意識改革でした。そのために国王は、一人でも多く民の心を聴こうと、国中を歩き回りました。
西水さんは、「国王が手がけた意識改革は、企業組織の『文化改革』と同質だ」と考えます。
「まず指導者から民を信じなければ信頼関係は生まれないと、政治改革は地方分権化から着手した」第4代国王。その姿勢には、日本企業の経営者や管理職が学べるところもあるのではないでしょうか。
「歩くタラヤナ」
かつて「我が国に貧しい民はいない」と豪語していた大臣に、ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は、「車窓から見るのは我が国ではない。自分の足で歩いて見なさい」と叱責したと言います。(第4代国王の4人の王妃たちは姉妹ですが、彼女達は6人姉妹の次女、三女、四女、五女だそうです。ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は次女にあたり、王妃の中では年長者になります。)
西水さんの本から引用すると、
「子育てが一段落したころ、王妃は『今歩かなければ母国を知らぬまま一生を終えてしまう』と、僻地行啓の旅に出た。ブータンの山歩きは並大抵の苦労ではない。(中略)行啓を始めてすぐのこと。王妃は、貧困という名の罠にとらわれた国民の存在を知る。孤児。身寄りのない老人。身体障害者。義務教育は無料でも、制服を買う余裕のない親と、通学できない子の嘆き。外界から閉ざされがちな僻地に多い口蓋破裂症に苦しむ人々。このままでは国がいくら豊かになっても取り残されてしまう民を、王妃は『傷つきやすい民』と呼び『歩き続ける情熱の源』と言う。酸素の薄い大気にあえぎ、雨季にはヒルに血を吸われ、高山病にかかっても、止めなかった。自らに野宿を強いて歩き続けた。」
この王妃も、そして先に挙げた第4代国王や今の第5代国王もそうですが、ブータンのリーダーの尊敬すべきところは、自ら歩いて国民の現状を把握するのに努めるところ。
以前勤めていたマッキンゼーでは、企業経営においても「現場を知ることの大切さ」を教えられました。間接的に見聞きしているのと、実際に自らが現場を見て、問題を肌で感じるのとでは、導き出す戦略・解決策や、語る言葉の説得力に雲泥の差が生じます。
ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は、自らの貯金をはたいて、タラヤナ財団というNGOを設立しました。
僕も仕事の関係でタラヤナ財団と話をすることが多いのですが、貧困にあえぐ農村に常駐のスタッフを置いて、草の根に根付いた支援で多くの尊敬を集めています。
マイクロファイナンスを小規模ですが始めている唯一のNGOも、このタラヤナ財団です。
首都の本部で働いている友人のブータン人女性もしょっちゅう地方に出張に行っています。「夏の出張でジャングルを歩いた際は体中をヒルに咬まれて困った」と笑う姿を見て、設立者の王妃の姿勢がスタッフに浸透していることを感じました。
王妃の姿勢は、途上国開発や、ひいては国づくりにおいて、現場を見る大切さを教えてくれます。僕も首都ティンプーの中央銀行のオフィスに安住せず、機会を見つけては地方を訪れたいと思っています。
「羅生門」
この章では、GNHを語る際、国際社会において良く問題として取り上げられるネパール系ブータン人難民問題について語られています。
この問題はブータンの中でも語る人によって見方が違い、非常に繊細な問題です。
一部だけ引用するのは誤解を招く恐れがあるので、あえてしません。背景にあった歴史を知り、西水さんの意見を知るには、ぜひこの章を読んでみてください。
「水際立つ・・・」
この章では、国民の反対を押し切って息子に譲位をした第4代国王の「引き際」が語られています。
国も企業も、どんな組織のリーダーにとっても難しいのは引き際。権力に固執するあまりに本来のビジョンを見失い、人心を失うリーダーの姿は、今年だけでも中東を中心に多く目にしました。
潔く王位を譲った第4代国王の姿は、リーダーシップのあるべき形を普遍的に示してくれているように感じます。
この本はブータン以外の国のエピソードも本当に面白いです。こちらの公式サイトで「はじめに」の全文が読めます。
http://www.eijipress.co.jp/sp/kuni/
(追記1)早速西水さんご本人からコメントを頂きました!有難うございます!
(追記2)英治出版のツイッターで知ったのですが、この本の本年度の印税は全額、東日本大震災の救済支援に取り組む公益社団法人Civic Forceに寄付され、しかも印税と同額を英治出版が上乗せして同団体に寄付しているということです。素晴らしいですね。12月31日までが対象ということです。
今回は計3冊ご紹介しましたが、忙しくて時間がない、という方にはこの1冊をお勧めします!
「ブータン関連はこの本もお勧めですよ!」というご意見があれば、コメント欄でぜひ紹介して下さい!
<<ブータンの年末年始 A Happy New Year from Bhutan! | ホーム | ブータン国王 慶応大学講演全文 Speech at Keio University of the King of Bhutan >>
(西水さんの本の印税が東日本大震災の救援に寄付されていることについて追記しました。)
来月、僕の地元である関西から民間企業の方々がブータンに研修訪問されるので、事前にブータンのことを勉強するのにお勧めの本を聞かれました。
せっかくなので、ブログで回答する形でいくつかの本をご紹介したいと思います。
ちなみに「地球の歩き方」は、旅行ガイド以外にも文化面などの紹介も充実していてお勧めです。2012年3月10日に新版が出るみたいです!
さて、今回は3冊オススメの本をご紹介します。年末年始を利用してブータン関連の本を読みたいと思っていた方も参考になさってください。
1.平山修一「現代ブータンを知るための60章」
まず、今回の訪問団が民間セクターの方々ということで、ブータンの経済、政治など多様な側面について広く知るのに最適なのがこの本です。
章立てと主な内容を紹介すると、
I 概要:ブータンの言語、民族、王政、GNHなど
II 社会と生活:医療、教育、マスコミ、女性をとりまく環境、ファッション事情など
III 経済:援助と国家財政、物価の変動、食糧自給率など
IV 政治:環境政策、文化保護政策、政治体制など
V 国際関係:消失した近隣王国、インドとの関係など
VI 歴史と文化:民家のいま、マナーや礼儀作法、法要や葬送など
VII 生活に根付く宗教:祭り、名前、結婚など
VII 環境と資源:自然災害、森林保全など
「ブータンの○○ってどうなってるんだろう?」とふとした疑問が湧いたときに、辞書代わりに使える、かゆいところに手が届く本になっています。
2005年の本なので、参照されているデータは古く現状を反映していない部分もありますが、ブータンの国事情を広く、かつそれなりに踏み込んだ内容で抑えるという役割はまだ十分に果たすと思います。
著者の平山修一さんは90年代前半に青年海外協力隊としてブータンで2年間働いたのち、2002年からも2年間シニア隊員として再赴任し、近代のブータンの発展をじかに体験されています。
最近はGNH研究所を設立し、代表も務められています。
http://www.gnh-study.com/
アマゾンのページはこちら:
2.今枝由郎「ブータンに魅せられて」
まだ日本との国交もなかった1981年から10年間、ブータン国立図書館顧問としてブータンに赴任した著者が、その苦労や思い出話を回顧録としてまとめています。
80年代は、先代の第4代国王の下で、ブータンが今に繋がる国のかたちを少しずつ整備しはじめた時期。70年代はじめに国王が提唱したGNHが当時どういった形で反映されていたのかを、一人の日本人の体験から探ることができます。
また、著者の今枝由郎さんはチベット仏教の研究者なので、ブータン仏教と日本仏教を比較した視点も面白い。ひとえに仏教と言っても、ブータンと日本ではお寺や仏僧のあり方に大きな違いがあることが分かります。
ちなみに今枝さんが本の中でその設立・建設をリードしたことが書かれている国立図書館は、僕の家のすぐ近くにあります。ブータンに来る前に本を読んでいたので、すぐ近くに発見したときは興奮しました。
今枝さんは、1月10日に京大で行われるブータン仏教の国際シンポジウムにご参加されます。GNHの指標づくりをリードしている王立ブータン研究所のカルマ・ウラ所長もご参加されます。
定員は既に埋まっていると聞きましたが、立ち見であれば受け付けているそうです。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/event/2011/12/new33bbrp.html
3.西水美恵子「国をつくるという仕事」
この本はブータンだけを扱ったものではないのですが、僕がブータンで働くことに強い興味を持つきっかけを与えてくれた本です。
著者の西水さんは、発展途上国の貧困削減を目指して援助を行う世界銀行の、日本人初の副総裁として尽力されました。
南アジアを担当した経験から、ブータンの国王をはじめ、インド、パキスタンなどのリーダーたちと本気で向き合った生々しいエピソードが、厳しくも愛を持った目で描かれています。
ブータンを取り上げている章を紹介させていただきます。
「人づくりの奇跡」
国づくりは人づくり、との信念から、途上国で学校視察をする際に西水さんが必ずしていた質問があります。
『リンゴ一個たすバナナ一本は、いくつですか』
自分で考えようとする姿勢と、勇気と、思考力は教育によって果たして培われているのか、それを試すこの質問。ブータンの子ども達は、西水さんの考える「正解」を元気いっぱいに答え、西水さんを驚かせます。
「正解」が何なのかは、本を読まれる方の楽しみのために書かないでおきます。
「雷龍の国に学ぶ」
西水さんにとって、ブータンは「世界で一番学ぶことが大きかった国」。
先代の第4代国王は、GNHの提唱、民主主義の導入などその強いリーダーシップが日本でも紹介されていますが、政治改革に着手したのは実は彼の父親、第3代国王だったというのはあまり知られていない事実です。
世襲君主制の危険性を予知し、在位するなり「君主制と民主制を組み合わせた政府を作りたい」という断固たる意志を示した第3代国王。
彼の言葉を引用すると、「我が国が強大な二つの隣国に挟まれている以上、将来、主権が脅かされるということもあり得る。したがって、平和と平穏を将来にわたり維持するために、安定した政府の形成を考えるときである」
44歳と言う若さで志半ばに急逝した第3代国王の信念を受け継ぎ、第4代国王は民主化のための基盤づくりに尽力します。最も重要だったのは、カリスマ的な国王に頼ってしまいがちな国民の意識改革でした。そのために国王は、一人でも多く民の心を聴こうと、国中を歩き回りました。
西水さんは、「国王が手がけた意識改革は、企業組織の『文化改革』と同質だ」と考えます。
「まず指導者から民を信じなければ信頼関係は生まれないと、政治改革は地方分権化から着手した」第4代国王。その姿勢には、日本企業の経営者や管理職が学べるところもあるのではないでしょうか。
「歩くタラヤナ」
かつて「我が国に貧しい民はいない」と豪語していた大臣に、ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は、「車窓から見るのは我が国ではない。自分の足で歩いて見なさい」と叱責したと言います。(第4代国王の4人の王妃たちは姉妹ですが、彼女達は6人姉妹の次女、三女、四女、五女だそうです。ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は次女にあたり、王妃の中では年長者になります。)
西水さんの本から引用すると、
「子育てが一段落したころ、王妃は『今歩かなければ母国を知らぬまま一生を終えてしまう』と、僻地行啓の旅に出た。ブータンの山歩きは並大抵の苦労ではない。(中略)行啓を始めてすぐのこと。王妃は、貧困という名の罠にとらわれた国民の存在を知る。孤児。身寄りのない老人。身体障害者。義務教育は無料でも、制服を買う余裕のない親と、通学できない子の嘆き。外界から閉ざされがちな僻地に多い口蓋破裂症に苦しむ人々。このままでは国がいくら豊かになっても取り残されてしまう民を、王妃は『傷つきやすい民』と呼び『歩き続ける情熱の源』と言う。酸素の薄い大気にあえぎ、雨季にはヒルに血を吸われ、高山病にかかっても、止めなかった。自らに野宿を強いて歩き続けた。」
この王妃も、そして先に挙げた第4代国王や今の第5代国王もそうですが、ブータンのリーダーの尊敬すべきところは、自ら歩いて国民の現状を把握するのに努めるところ。
以前勤めていたマッキンゼーでは、企業経営においても「現場を知ることの大切さ」を教えられました。間接的に見聞きしているのと、実際に自らが現場を見て、問題を肌で感じるのとでは、導き出す戦略・解決策や、語る言葉の説得力に雲泥の差が生じます。
ドルジ・ワンモ・ワンチュク王妃は、自らの貯金をはたいて、タラヤナ財団というNGOを設立しました。
僕も仕事の関係でタラヤナ財団と話をすることが多いのですが、貧困にあえぐ農村に常駐のスタッフを置いて、草の根に根付いた支援で多くの尊敬を集めています。
マイクロファイナンスを小規模ですが始めている唯一のNGOも、このタラヤナ財団です。
首都の本部で働いている友人のブータン人女性もしょっちゅう地方に出張に行っています。「夏の出張でジャングルを歩いた際は体中をヒルに咬まれて困った」と笑う姿を見て、設立者の王妃の姿勢がスタッフに浸透していることを感じました。
王妃の姿勢は、途上国開発や、ひいては国づくりにおいて、現場を見る大切さを教えてくれます。僕も首都ティンプーの中央銀行のオフィスに安住せず、機会を見つけては地方を訪れたいと思っています。
「羅生門」
この章では、GNHを語る際、国際社会において良く問題として取り上げられるネパール系ブータン人難民問題について語られています。
この問題はブータンの中でも語る人によって見方が違い、非常に繊細な問題です。
一部だけ引用するのは誤解を招く恐れがあるので、あえてしません。背景にあった歴史を知り、西水さんの意見を知るには、ぜひこの章を読んでみてください。
「水際立つ・・・」
この章では、国民の反対を押し切って息子に譲位をした第4代国王の「引き際」が語られています。
国も企業も、どんな組織のリーダーにとっても難しいのは引き際。権力に固執するあまりに本来のビジョンを見失い、人心を失うリーダーの姿は、今年だけでも中東を中心に多く目にしました。
潔く王位を譲った第4代国王の姿は、リーダーシップのあるべき形を普遍的に示してくれているように感じます。
この本はブータン以外の国のエピソードも本当に面白いです。こちらの公式サイトで「はじめに」の全文が読めます。
http://www.eijipress.co.jp/sp/kuni/
(追記1)早速西水さんご本人からコメントを頂きました!有難うございます!
(追記2)英治出版のツイッターで知ったのですが、この本の本年度の印税は全額、東日本大震災の救済支援に取り組む公益社団法人Civic Forceに寄付され、しかも印税と同額を英治出版が上乗せして同団体に寄付しているということです。素晴らしいですね。12月31日までが対象ということです。
今回は計3冊ご紹介しましたが、忙しくて時間がない、という方にはこの1冊をお勧めします!
「ブータン関連はこの本もお勧めですよ!」というご意見があれば、コメント欄でぜひ紹介して下さい!
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Comment:
おおきに!
高橋さん
「国をつくるという仕事」を紹介してくれて、おおきにありがとう!
10月ブータン滞在中は、会う機会がなくて残念でした。
雷龍の国でのお仕事、楽しみながらおきばりやす!笑
西水
「国をつくるという仕事」を紹介してくれて、おおきにありがとう!
10月ブータン滞在中は、会う機会がなくて残念でした。
雷龍の国でのお仕事、楽しみながらおきばりやす!笑
西水
西水さんへ
早速コメントをいただき、感激しております。
「国をつくるという仕事」、何度読み返しても心に響くものがあります。
来年8月まではブータンにいるので、ご訪問の際にはお声掛けください。
それまで、雷龍の国での仕事楽しみながら頑張ります!
高橋孝郎
「国をつくるという仕事」、何度読み返しても心に響くものがあります。
来年8月まではブータンにいるので、ご訪問の際にはお声掛けください。
それまで、雷龍の国での仕事楽しみながら頑張ります!
高橋孝郎
- 2011/12/26(月) 09:57:59 |
- URL |
- taktaktictac #uY8Y/eXA
- [ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2011/12/26(月) 10:48:51 |
- |
- #
- [ 編集]
Re: 参考になりました!
コメント有難うございます!
ドルジ・ワンモ王妃の著書『幸福大国ブータン』はブータンに持ってきたんですがまだ読めてないので、今度読んでみます!
王妃が6人姉妹の次女、三女、四女、五女という情報も有難うございます!早速ブログを訂正させていただきました。
これからもたまにブログを覗きに来てくださいね!
ドルジ・ワンモ王妃の著書『幸福大国ブータン』はブータンに持ってきたんですがまだ読めてないので、今度読んでみます!
王妃が6人姉妹の次女、三女、四女、五女という情報も有難うございます!早速ブログを訂正させていただきました。
これからもたまにブログを覗きに来てくださいね!
- 2011/12/26(月) 18:03:38 |
- URL |
- taktaktictac #uY8Y/eXA
- [ 編集]
292さんへ
いえいえ、いつも読んでいただけて光栄です。
こちらこそブログお邪魔させていただきました!お互い今年も頑張りましょう!
こちらこそブログお邪魔させていただきました!お互い今年も頑張りましょう!
- 2012/01/11(水) 00:34:53 |
- URL |
- taktaktictac #uY8Y/eXA
- [ 編集]



