Appreciate Happiness ブータン・ブログ

    ブータン政府で首相フェローとして働いた日本人のブログ。Bhutan Blog by a Japanese worked as Bhutan Prime Minister's Fellow.

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)

    ブータン国王の国会演説全文:ブータン国王・王妃の初来日(1) The King and the Queen of Bhutan's visit to Japan (1)

    若いブータン国王(31歳)と王妃(21歳)の初来日に、ブータンへの注目度が高まっているようですね。
    日本での報道をじかに見れないのは残念ですが、この記念すべき年にブータンで仕事ができることを幸運に思っています。
    In Japan, more and more attentions are gathered on Bhutan as the king and the queen are visiting the country for the first time.
    From Bhutan I cannot know how Japanese TV is talking about their visit, but I feel fortunate to be working in Bhutan during this special time for the two country's relationship.

    報道を見逃した方々や海外で読んでくださっている方に向けて、日本でのお二人の写真や記事、そして先日の国王による国会での感動的な演説の動画と全文を転載させていただきます。ゾンカ語でのお祈りの部分の訳や、原文の英語も載せています。
    I'd like to put photos of their visit and the script of the king's touching speech at the Japanese parliament.

    お二人は11月15日に日本に到着されました。毎日過密スケジュールの中、数々の行事をこなされています。
    They arrived at Japan on 15th of November and have been engaging in many activities since.

    2011年11月16日(16 November 2011):

    東京赤坂で野田首相と対談。
    His Majesty the King and Her Majesty the Queen granted an audience to the Japanese Prime Minister Yoshihiko Noda, at the Akasaka Palace in Tokyo, Japan.
    japan2.jpg

    体調の優れない天皇陛下に代わり、皇太子殿下が皇居でブータン国王陛下、王妃を歓待。
    天皇陛下がお会いできなかったのは非常に残念です。
    His Majesty the King and Her Majesty the Queen were welcomed to the Tokyo Imperial Palace by the Crown Prince Naruhito on behalf of the Emperor of Japan, who could not attend because of the health issue.
    It is such a pity that the Emperor could not meet the king.
    japan3.jpg

    皇后陛下美智子様とのご対面。
    His Majesty the King and Her Majesty the Queen with Emperess Michiko of Japan.
    japan4.jpg

    この写真、気品の中に躍動感があって凄く好きです。
    I like this photo with dynamic aura in elegance.
    japan1.jpg

    夜は、皇居で開かれた宮中晩餐会にご出席。ちなみに晩餐会を欠席した大臣の残念なニュースがブータンの同僚の間でも話題になっていたので、国民は国王夫妻のことを熱く歓迎している、ということを伝えておきました。
    (以下NHK記事http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111116/k10014009881000.html
    国賓を迎えての晩餐会は、通常天皇皇后両陛下の主催で開かれますが、天皇陛下の入院で両陛下が出席を取りやめられ、名代の皇太子さまがワンチュク国王夫妻を出迎えられました。秋篠宮ご夫妻や、成年後初めての公務となる長女の眞子さまも出席されたほか、野田総理大臣など両国の関係者合わせておよそ150人が出席しました。初めに皇太子さまが「御成婚間もない国王王妃両陛下をお迎えできますことを、誠に喜ばしく思います。両国間の交流がますます活発になり、友好関係が一層進展していくことを望んでやみません」と天皇陛下のおことばを読み上げられました。天皇陛下はおことばの中で、東日本大震災のあと、ブータンから寄せられたお見舞いや、支援への感謝の気持ちも伝えられました。これに対し、ワンチュク国王は、日本への深い愛着から被災地への支援が多く集まったとしたうえで、「ブータン国民が日本と日本国民に対して抱く連帯と友好の精神に対する贈り物として、私に対するおもてなしを頂戴します」と挨拶しました。

    Their Majesties attended a State Banquet at the Tokyo Imperial Palace, held in honor of His Majesty.
    The Crown Prince Naruhito read the word by the Emperor who could not attend.
    The news about the Ministry who was absent at the State Banquet in order to attend his own ruling party's gathering was talked by my Bhutanese colleagues, too... I told them that Japanese general public was enthusiastically welcoming the king and the queen.
    japan5.jpg

    2011年11月17日(17 November 2011):

    まず17日朝は慶応大学を訪問し、GNH(国民総幸福量)の概念を世界に広めたことなどを評価され経済学の名誉博士号を授与されました。
    (以下NHK記事http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111117/k10014022091000.html
    集まったおよそ50人の学生を前に講演をした国王は「携帯電話に例えられるように世界は科学の進歩によって発展した。しかし、不公平な経済成長や環境破壊という課題が突きつけられている」と指摘したうえで、ブータンがGNH(国民総幸福)という、経済成長だけではなく伝統や文化を守り、国民の幸せを重視する国造りを進めていることに触れ、「私たちの世代は真の発展とは何なのかを考え直すことが求められており、そうすることで本当に持続可能な成長が実現できる」と述べ、学生たちに勉学や研究などに励むよう声をかけました。最後に国王夫妻は学生たちと握手やことばを交わし、学生の1人は「王様の手はとても温かくて力強かったです。日本と遠い国ですが、幸せとは何なのかを考えさせられました」などと話していました。

    His Majesty the King delivers the acceptance speech at the Keio University, where His Majesty was offered an honorary Doctorate in Economics by this premier Japanese University.
    He had a speech in front of 50 students, encouraging to study hard to rethink what development should be in this period of unfair economic growth and environment destruction.
    One of the students who shook hands with the king said, "The king's hand was very warm and strong. Bhutan is far away from Japan, but his talk made me think about what happiness truly is."
    japan6.jpg

    続いて、国王は衆議院本会議場で演説をされました。
    僕が好きなのは、「私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。」の部分。何て謙虚な君主なのでしょうか。
    (以下NHK記事http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111117/k10014027561000.html
    国王は演説の中で、「静かな尊厳と謙虚さを兼ね備えた日本国民から、世界は大きな恩恵を受けるだろう」と述べ、日本が国際社会で指導的な役割を果たすことに期待を示しました。
    東日本大震災については「日本国民は、最悪の状況下でさえも静かな尊厳、自信、規律、心の強さをもって対処した。このような不幸からより強く大きく立ち上がることができる国が1つあるとすれば、それは日本と日本国民だと確信している」と述べました。そのうえで「偉大な決断と業績をなしつつも静かな尊厳と謙虚さを兼ね備えた日本国民から、世界は非常に大きな恩恵を受けるだろう。ブータンは、国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がその中で指導的な役割を果たさなければならないと確信している」と述べました。演説の最後にワンチュク国王は、母国語で日本の安寧を願う祈りのことばを述べました。

    His Majesty the King addresses the National Diet of Japan, the premier legislative institution which comprises of the House of Representatives, and the House of Councillors.
    I like how he started the speech: "I stand here before you – a young man in the presence of great wisdom, experience and achievement - in an institution of such eminence and consequence in world history. There is little that I can say to be of much use to you. On the contrary, it is I who shall take away so much from this historic moment. For this I am grateful."
    What a humble king he is!!
    Please see the full script of the speech at the end of this blog entry. It's worth reading!
    japan7.jpg

    国会議員はスタンディングオベーションで国王の演説に盛大な拍手を送っていました。涙を流した議員もいたと聞いています。
    Japanese parliamentarians break into a standing ovation as His Majesty ends His Address.
    I heard some of them shed tears by the speech.
    japan8.jpg

    その後、親日家で知られ日本の伝統や文化に強い関心がある国王は、明治神宮を訪れました。国王夫妻は、大勢の観光客に笑顔で手を振って応え、参拝を行いました。
    Hundreds of people, including media personnel gathered to catch a glimpse of Their Majesties at the Meijijingu Shrine in Tokyo.
    japan9.jpg

    続いて、文京区の柔道の道場「講道館」を訪問し、講道館の上村春樹館長から初段の認定証と柔道着や黒帯を贈呈されました。国王は2年間の柔道経験があり、年内にブータンに柔道連盟を創設する意向を明らかにされています。
    (以下NHK記事http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111117/k10014032261000.html
    国王はシドニーオリンピック金メダリストの井上康生さんなどによる稽古を見学し、豪快な投げ技に見入っていました。また、およそ100人の子どもたちも稽古を披露し、ジツェン王妃は、子どもたちの一生懸命な姿を、ほほえみながら見学していました。国王夫妻は、子どもたちとの記念撮影にも応じ、ワンチュク国王は「私は柔道に憧れを持っています。しかし、この子たちのようにうまくできませんね」と言って、場を和ませていました。井上康生さんは「国王陛下の前でとても緊張しました。ことばをかけていただき、今後の励みになります」と話していました。また、小学5年生の男子児童は「王女さんはとてもきれいで、王様も格好よかったです。次は一緒に柔道がしたいです」と話していました。

    Their Majesties visited a local Judo school in downtown Tokyo. His Majesty is a keen Judoka (Judo player).
    He received a black belt and certificate. He watched practice of an Olympic gold medalist and 100 children. He was making children laugh by saying "I love Judo, but I cannot play as good as you do."
    japan10.jpg

    夜には、500人以上の日本人が参加した歓迎レセプションにご参加されました。
    More than 500 Japanese people attended the reception ceremony in Tokyo organized by well-wishers of Bhutan to honor the Royal visit.
    japan11.jpg

    福島県の被災地を訪問された18日以降の写真は、また後日アップします。
    I will update the photos from their visit to Fukushima, the affected area by the earthquake, on 18th.

    国王陛下の演説の動画はこちら。日本の友人の数人から、演説を聞いて涙したと聞きました。
    言葉の端々ににじむ国王の謙虚な姿勢と、日本への真摯な敬意と祈りが、日本人の琴線に触れたのだと思います。
    自らの言葉で思いを語れるリーダー、日本に欠けて久しいものです。それがこの演説が日本でこれほどの印象を与えた一つの理由でしょう。
    This is the video of the king's speech at the Diet.
    A few Japanese friends of mine told me that they shed tears from the speech. I think the king's humble attitude and sincere respect and prayers to Japan touched Japanese people's emotions.
    The leader who can speak his thoughts and visions with his own word. That's what Japan has been missing for long unfortunately. The king impressed Japanese public by his leadership.


    以下、演説の最後にゾンカ語でのお祈りの訳も載せています。
    演説全文:
    (English follows)

    天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますとともにこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお受けします。衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の皆様、ご列席の皆様。世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。

     妻ヅェチェンと私は、結婚のわずか1ヶ月後に日本にお招きいただき、ご厚情を賜りましたことに心から感謝申しあげます。ありがとうございます。これは両国間の長年の友情を支える皆さまの、寛大な精神の表れであり、特別のおもてなしであると認識しております。

     ご列席の皆様、演説を進める前に先代の国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下およびブータン政府およびブータン国民からの皆様への祈りと祝福の言葉をお伝えしなければなりません。ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。

     私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことをおぼえております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。

     皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。

     このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。

     皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。

     ご列席の皆様。私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し支持してまいります。ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確認しております。日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。

     ご列席の皆様、ブータンは人口約70万人の小さなヒマラヤの国です。国の魅力的な外形的特徴と、豊かで人の心をとらえて離さない歴史が、ブータン人の人格や性質を形作っています。ブータンは美しい国であり、面積が小さいながらも国土全体に拡がるさまざまな異なる地形に数々の寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。手付かずの自然が残されており、我々の文化と伝統は今も強靭に活気を保っています。ブータン人は何世紀も続けてきたように人々のあいだに深い調和の精神を持ち、質素で謙虚な生活を続けています。

     今日のめまぐるしく変化する世界において、国民が何よりも調和を重んじる社会、若者が優れた才能、勇気や品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きている我々のあり方を、私は最も誇りに思います。我が国は有能な若きブータン人の手のなかに委ねられています。我々は歴史ある価値観を持つ若々しい現代的な国民です。小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。日本はかねてよりブータンの最も重大な開発パートナーのひとつです。それゆえに日本政府、およびブータンで暮らし、我々とともに働いてきてくれた日本人の方々の、ブータン国民のゆるぎない支援と善意に対し、感謝の意を伝えることができて大変嬉しく思います。私はここに、両国民のあいだの絆をより強め深めるために不断の努力を行うことを誓います。

     改めてここで、ブータン国民からの祈りと祝福をお伝えします。ご列席の皆様。簡単ではありますが、(英語ではなく)ゾンカ語、国の言葉でお話したいと思います。

    「(ゾンカ語での祈りが捧げられる)
    天皇陛下と皇后陛下が健康と幸福を享受されますように。美しい日本そして日本国民の上に平和と安定、繁栄の太陽が永遠に降り注ぎますように。」

     ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。

    出典はhttp://getnews.jp/archives/152497
    ゾンカ語でのお祈りの訳は僕の拙訳です。

    Royal Address to the National Diet of Japan

    With my deep respects to His Majesty the Emperor, Her Majesty the Empress, and the People of Japan, I hereby accept with great humility this opportunity to address the Diet of the nation of Japan:

    Your Excellency the Speaker of the House of Representatives,
    Your Excellency the President of the House of Councilors,
    Your Excellency the Prime Minister,
    Excellencies, members of this august house,
    Ladies and Gentlemen,

    I stand here before you – a young man in the presence of great wisdom, experience and achievement - in an institution of such eminence and consequence in world history. There is little that I can say to be of much use to you. On the contrary, it is I who shall take away so much from this historic moment. For this I am grateful.

    Jetsun, my wife, and I also thank you for the kind invitation to Japan only one month after our wedding, and for the warmth with which we have been received. This is an extraordinary gesture that reflects the generous spirit with which you support the long friendship between our two countries.

    Your Excellencies, before I go any further – I must convey to you the prayers and good wishes of His Majesty Jigme Singye Wangchuck, the Government and people of Bhutan. The Bhutanese people have always held a strong affection for Japan and shared emotionally in the success of your great nation over the decades.

    Following the devastating earthquake and tsunami in March it was deeply moving to see so many Bhutanese visit temples and monasteries around the country offering butter lamps, in their humble yet genuine efforts to provide comfort and support to the Japanese people. I, myself, remember watching the news of the tsunami unfold – sitting helpless and unable to do anything. I have waited ever since to be able to say to you – that I am deeply sorry for the pain and suffering of families who lost loved ones – for those who lost their livelihoods – for the young whose lives have been completely altered – for the nation of Japan that must rebuild life after such great disaster.

    No nation or people should ever have to experience such suffering. And yet if there is one nation who can rise stronger and greater from such adversity – it is Japan and her People. Of this I am confident. On your path to rebuilding and restoring of lives, we the Bhutanese people stand with you – humble in our power to provide material assistance but heartfelt and true, in our friendship, solidarity and goodwill.

    Your Excellencies, we, in Bhutan, have always thought of the Japanese people as our fellow brothers and sisters. Our two Peoples are united by our commitment to - family, integrity and honour; to placing the aspirations of the community and country before one’s own desires – to raising the common good above the self.

    2011 is a special year in our relations – it marks the 25th anniversary of our diplomatic ties. Yet, the Bhutanese people have always had a special affection for Japan that goes beyond our formal ties. I know that my father and his generation watched with pride as Japan led Asia into the modern world decades ago – as you brought confidence and a sense of an Asian destiny to what was then a developing region – and as you inspired so many countries who have since followed Japan into the forefront of the world economy. Japan was and continues to be a leader. Even more so today – because in this globalized world Japan is an example of strength in technology and innovation, of hard work and commitment and of strong age-old values.

    The world always identified Japan as a people of great honour, pride and discipline – a people with a proud tradition in history – who approach everything with tenacity, determination and a desire to excel – a people of unity in thought and action; of brotherhood and fraternity and unfailing strength and fortitude.

    I must humbly state, that this is not a myth – this is a reality that was displayed in your response to the unfortunate economic recession of past years and to the natural disaster in March. You displayed the true qualities of Japan and her people. What would have shattered other nations and caused anarchy, chaos and lament - was met by the Japanese people with quiet dignity, confidence, discipline and strength of heart, even under the worst of circumstances. In our present world, this combination of excellence – with strong roots of culture, tradition and values – is almost impossible to find. Every nation aspires to it - yet it is an integral aspect of Japanese character. These values and qualities were not born yesterday – but were born from centuries of history. They will not disappear in a few years or decades. What a great future lies ahead for a Japan that possesses such strength.

    For this strength has seen Japan rise again and again, throughout history, from every setback to its status as one of the most successful nations in the world. And even more remarkable is the manner in which Japan has always, without hesitation, shared her success with people in all corners of the world.

    Your Excellencies, I speak from the heart, and on behalf of all Bhutanese. I am no expert or academic – just a simple man with a deep affection for Japan.

    All I am saying is that this world will benefit immensely from a Japan that defines excellence and innovation; from a Japanese people of great determination and achievement yet quiet dignity and humility; from a nation that other countries can look to as an example. And as Japan leads Asia and the world – as Japan’s presence in world affairs reflects the great achievements and history of the Japanese people, Bhutan will cheer and support you. Bhutan not only believes in the need to expand the United Nations Security Council, we are convinced that Japan must play a leading role in it. You have our full commitment and support.

    Bhutan is but a small Himalayan nation of about 700,000 people. The country's enchanting physical characteristics coupled with a richly compelling history defines every fiber of the Bhutanese character. It is a beautiful country and in spite of its geographical size across the length and breadth of its varied topography lie scattered, numerous temples, monasteries and forts, reflecting the spirituality of generations of Bhutanese. Our environment remains pristine and our culture and traditions, strong and vibrant. Bhutanese continue to live lives of simplicity and modesty that foster a deep sense of harmony among our people, as we have done so for centuries.

    Today, in this fast changing world, I'm most proud of the manner in which we live in a caring society where our people value harmony above all - where our youth have exceptional talent, courage and grace and are guided by the values of their forefathers. Our nation is in the able hands of our young Bhutanese. We are a youthful, modern nation with age-old values. A small beautiful country – but a strong nation too.

    Thus, Japan’s role in the growth and development of Bhutan is therefore very special. You have not only provided valuable aid and assistance but also been the source of strength and encouragement as we strive to fulfill our unique aspirations. Your generosity of spirit and the higher, greater natural bond between our two peoples that is un-definable and yet so deep and spiritual - ensures that Japan will always have a friend in Bhutan.

    Japan has been one of the most important development partners for Bhutan. Therefore, I am very happy to be able to thank the government and the people of Japan who personally lived in Bhutan and worked with us, for your steadfast support and goodwill for our Bhutanese people. I hereby pledge that it shall be my constant endeavor to further strengthen and deepen the bonds between our two people. Once again I convey the prayers and good wishes of the People of Bhutan to the People of Japan.

    With Your Excellency’s permission, I would like to say a prayer in my own language – “May Their Majesties the Emperor and Empress enjoy good health and happiness. And may the sun of peace, security and prosperity forever shine on the beautiful Nation and People of Japan.”

    Thank you, Your Excellencies!
    (End of the speech)

    国として日本とブータンは人口も経済も全く違い、ブータンのGNHがそのまま日本に当てはまるわけではありません
    。「97%が幸せ」という2005年の調査結果が良く取り上げられますが、その後急速に進んだ近代化で、首都に流入してきた若者の失業などブータンも色んな問題を抱えています。
    しかし、日本とブータンがお互いに学べることはきっと多いはず。それを考えさせるきっかけを与えるには十分な、素晴らしいスピーチでした。
    Japan and Bhutan as a country are very different in terms of population and development, but there must be many things we can learn from each other. The wonderful speech triggered us to think about it seriously.

    *写真は、特に記載のない場合は国王陛下および王妃の公式フェイスブックから転載しました。Photos are from the officlal facebook pages of Thier Majesties unless quoted specifically.
    フェイスブックを使われている方は、是非チェックしてみてください。
    国王陛下のページ King's Official Facebook:http://www.facebook.com/KingJigmeKhesar?ref=ts
    王妃のページ Queen's Official Facebook:http://www.facebook.com/QueenJetsun?ref=ts
    関連記事
    スポンサーサイト
    2011/11/18(金) 23:56:30 国王の訪日とご成婚 King's Japan visit & Royal wedding Trackback::0 Comment::6
    <<ブータン国王の龍の話など:ブータン国王・王妃の初来日(2) The King and the Queen of Bhutan's visit to Japan (2) | ホーム | 民家泊でブータンのおもてなし Hospitality of Bhutan in Farm stay>>

    Comment:

    ツイッターから来ました。一気に国王王妃のご訪問記録が読めてうれしかったです。いつかブータンに行きたくて、地球の歩き方を読みながら思いをはせてます(笑)日本は今、テレビでも周りでも、みんなブータンにうっとりです。 最近は皇室日記で国王の結婚式が3週に渡って放映されてました。国王がいらっしゃる事、たくさんの日本人が楽しみにしてたと思います。
    あ〜あ、明日には帰っちゃうんですね(笑)
    日本は、今、心細かったと思うんです。傷ついて、でも政治では他の国にバカにされてばっかり。必死に頑張ってるのに、そんな自分達をアピールできる国民性もないしね(笑)ふふっ。だから、あんな素晴らしい事を仰せいただいて、みんな心が元気になったと思います。本当に龍がきて、雨を降らして、ぱっと晴らしてくれたみたいです。過去ログ、じっくり拝見させて頂きます!
    1. 2011/11/19(土) 11:14:36 |
    2. URL |
    3. ミムラスジョイ #-
    4. [ 編集]

    有難うございます

    ミムラスジョイさん、
    素敵なコメント有難うございます!僕もずっとブータンに行きたくて、今年ようやくその想いが叶いました。
    日本に今一番必要な励ましの言葉を、国王が届けに来てくれましたね。ご成婚のタイミングと言い、日本ブータン国交25周年のタイミングと言い、国王がこの時期に訪日されるのはきっとカルマだったのだと思います。

    また日本にいらしてほしいですね!
    1. 2011/11/19(土) 11:35:15 |
    2. URL |
    3. taktaktictac #uY8Y/eXA
    4. [ 編集]

    いいブログですね。

    はじめまして、私は昔からブータンに興味を持っておりました。ネパール、東南アジアは何度も訪れましたが、いまだ、ブータンは、いけずじまいです。
    今回の国王の来日、とても、興味深く見ていました。王様の演説といい、あなたのブログといい、私にとってはとても、感動的な1週間でした。
    これからも日本とブータンの架け橋を強固なものに
    していただけますように、あなたの活躍を切望します。ブータン独自の発展を期待しています。
    みんなが応援しています。We can make the world better place .better day!!!
    1. 2011/11/20(日) 18:14:22 |
    2. URL |
    3. Satoshi Ishikawa #-
    4. [ 編集]

    石川様へ

    有難い激励のお言葉、有難うございます。
    この1週間で日本とブータンの心の距離がぐっと近づいたようで、本当に嬉しく思っています。
    今ブータンで働けるこの機会を大切に、日々努力をして少しでもブータンのGNHに日本人として貢献できればと思っています。
    今後ともどうぞ宜しくお願いします。
    1. 2011/11/20(日) 23:42:26 |
    2. URL |
    3. taktaktictac #uY8Y/eXA
    4. [ 編集]

    昔からGNHの概念に心ひかれ、また皇太子として来日(即位の礼の時か?)された国王陛下に一目惚れ(笑)をして以来、知れば知るほどあこがれの国ブータンでした。
    今回、一気にクローズアップされ、また国王陛下の暖かい真摯なお人柄に触れることができて、いっそう好きになります。
    もう御地を訪れることはできませんが、ブータンの皆さんが、今のすばらしさを失うことなく発展されるのを祈っています。
    今回はすばらしい写真と共に、感動的なゾンカ語でのお祈りの内容を教えていただき感謝します。
    1. 2011/11/21(月) 16:05:40 |
    2. URL |
    3. mi-goro #tyfuqQds
    4. [ 編集]

    mi-goro様へ

    コメント有難うございます。
    以前からブータンのファンでいらっしゃったんですね。
    僕もブータンの皆さんが、今の素晴らしさを失うことなく発展してほしいと願っています。
    またお暇なときにブログ覗きに来てくださいね。
    1. 2011/11/21(月) 16:51:17 |
    2. URL |
    3. taktaktictac #uY8Y/eXA
    4. [ 編集]

    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック:

    トラックバック URL
    http://thanks2happiness.blog.fc2.com/tb.php/20-5ae858ec
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。